ルーター用のデータを作る際の注意点です。
線や文字データは、パスのアウトライン化をしないとただの線として認識され、正確にカットできません。
線の場合「オブジェクト→パス→パスのアウトライン化」を選択して、塗りのあるオブジェクトに変換してください。また文字データも「書式→アウトラインの作成」を選択して、オブジェクト化してください。
図形や文字のパスは、必ず連結されて閉じた状態にしてください。パスが途切れていると、切り残しや機械のエラーの原因になります。
また、デザイン作成時に残ったパスの断片やアンカーポイントの孤立点は、そのままだとカットデータとして認識されてしまい、切り間違いや時間がかかる原因になりますので必ず消去してください。
テーパーカットはデータの輪郭が実際の文字の上面輪郭となるので、使用する刃のテーパー角度により底面輪郭は上面輪郭よりオフセットされます。つまり、文字間の距離とテーパー角度によって、文字同士が繋がったり離れたりします。文字間を詰めて文字同士を付けて一体化すると強度が上がり、また取り付け作業が容易になります。文字の詰めが不十分な場合、文字の破損が起きる場合がありますのでご注意ください。
Rダイレクトカットはテーパーカットとは逆に、文字の下面輪郭がデータの文字輪郭となります。テーパーが文字の内側へかかるので、上面輪郭は実際の書体の輪郭より細くなります。よって、明朝体や細い書体の場合は文字上面の平面部分が無くなることがありますので、あらかじめ書体を太らせるなど、ご注意ください。
ルーターカットは回転する刃で素材を削りながらカットする方式ですので、文字や図形の内側の角は使っている刃の半径分のRがつきます。内角の角を出すことはできませんのでご了承ください。